The “One and Only” International Music Market in Japan!
 

ニュース

LINEで送る

『もしもしにっぽんシンポジウム』TIMM講演レポート
世界を魅了したジャパンメイドコンテンツの軌跡を辿る!
BAND-MAID 世界へ 〜12th TIMMからヨーロッパ・ツアーまでの軌跡

2016.11.28

日本のポップカルチャーイベントとして今年で3回目を迎えた『もしもしにっぽんフェスティバル』。

今年は新しい取組みとして、国内のコンテンツ関連のキーパーソンが登壇し、これからのコンテンツ、インバウンドビジネス等について語り合う『もしもしにっぽんシンポジウム』がスタートした。

数あるシンポジウムの中で、TIMMを主催するPROMIC事務局長・道島和伸 氏がモデレーターとなり、欧米を中心に人気が高まっているメイド・ロックバンド BAND-MAIDの小鳩ミク 氏、彩姫 氏と、マネージャーである株式会社プラチナム・パスポート 田村公平 氏をスピーカーとして迎えたシンポジウムが、第1弾として11月24日(木)に開催された。

そのシンポジウムの内容をTIMMサイトにて公開。海外進出を目指すアーティスト、音楽業界関係者の皆様には是非ご一読いただければ幸いです。
 

左から、モデレーターの道島氏、株式会社プラチナム・パスポート 田村氏、BAND-MAIDの小鳩氏、彩姫氏

 

タイトル

BAND-MAIDの中心メンバーたちと「世界を魅了したジャパンメイドコンテンツの軌跡を辿る!BAND-MAID 世界へ 〜12th TIMMからヨーロッパ・ツアーまでの軌跡」

モデレーター

一般財団法人音楽産業・文化振興財団(PROMIC)事務局長 道島 和伸

スピーカー

BAND-MAID 小鳩ミク

BAND-MAID 彩姫

BAND-MAID マネージャー 株式会社プラチナム・パスポート 田村公平



道島:

本日は東京も11月としては珍しい雪という悪天候の中、皆様にお集りいただきありがとうございます。
本イベントを主催されているアソビシステムさんには、ここ数年、東京国際ミュージック・マーケット(以下、TIMM)にご出展をいただくなど、大変お世話になっており、今回、もしもしにっぽんとTIMMのコラボセミナーとしてモデレーターを務めさせていただくこととなりました。

まずは、私どもPROMICが主催しているTIMMについて、簡単に説明をさせていただきます。

TIMMは、国内のレコード会社や音楽事務所様がブース出展し、世界各国から来場する音楽関係者と、音楽の輸出(海外でのコンサート、原盤販売 等)を目的に商談を行うB to B の音楽マーケットで、今年は、初めて渋谷に会場に移して開催いたしました。またビジネスセミナーも積極的に開催しており、世界の音楽業界の状況を知ってもらうための重要な場所になっています。

さらに、本日のスピーカーであるBAND-MAIDさんにも今年、出演いただきましたが、海外進出を目指しているアーティストの皆様に出演してもらうライブも開催しています。

BAND-MAIDさんは、昨年開催された『12th TIMM』に出演したことをきっかけに、ヨーロッパツアーなど世界進出に羽ばたいていったこともあり、今回のシンポジウムで色々とお話を伺いたいと思っております。それでは皆様、よろしくお願いいたします。

道島:

まずは、BAND-MAIDというバンド名の由来を教えていただけますでしょうか。また、結成当初から海外進出を想定していたのでしょうか。

田村:

はじめまして。BAND-MAID マネージャーの田村と申します。私自身は、元々、別の会社でバンドのマネージメントをしており、1年ほど前に今の会社に入りBAND-MAIDを担当することになりましたが、本日登壇している小鳩ミクがバンド結成を考え、本人の中に海外展開を視野に入れておりました。ただ正直、ここまでの規模になるとは思っておりませんでした。
 


小鳩:

小鳩ミクと申します。よろしくお願いしますぽっ。

私は元々、メイドに興味があり、バンドメイドを始める1年ほど前までは、秋葉原などで3年ほどメイドのアルバイトをしていたぽっ。また、カッコイイ音楽にも興味があり、「メイドとカッコイイ音楽を合わせてしまえ」ということでBAND-MAIDを結成しましたぽっ。

道島:

語尾の「ぽっ」の意味は?

小鳩:

名前のとおり、小さい鳩なので、語尾に「ぽっ」をつけたり、「くるっぽ」と鳴いたりしますぽっ。

道島:

その言葉は世界でも浸透していますよね!

小鳩:

そうですね!海外でもご主人様、お嬢様(BAND-MAIDのファンの方の呼び方)が「くるっぽ」とかえしてくれるぽっ。

道島:

ありがとうございます。彩姫さんはどのようにしてBAND-MAIDに加入されたのですか。

彩姫:

小鳩がBAND-MAIDを結成後、最初は4人でやっていたのですが、お聞きのとおり、小鳩の声がお馬鹿で明るい感じなので、私のように低いトーンの声を求めていたようで、同じ事務所だったのをきっかけに入りました。最初はバンド名も知らず、コスチューム(メイド服)も知らず、騙されたなという感じでした(笑)。

道島:

田村さんが担当になってから、海外に進出するイメージが強くなりましたが、どうですか?

田村:

私が今の事務所に入社したのは昨年5月頃ですが、その時点で既に海外のSNS(YouTubeやfacebook等)で非常に人気になっており、特に「Thrill(スリル)」という曲の再生数が凄い数になっておりました。
 


小鳩:

元々、メイドは日本独特の文化なので、世界を目標にしていこうと考えていましたが、ここまでfacebookで勢いがつくとは誰も思っていなかったですぽっ。

道島:

SNSに力を入れていますよね。

小鳩:

そうですね。海外でのSNS人気が高まってから、さらにInstagramやYouTubeなど積極的にSNSでの発信に力を入れるようになりました。メンバーが英語で海外のご主人様、お嬢様に情報を発信もしていますぽっ。

道島:

私が去年、PROMICブースの出展のため、サンフランシスコで開催されたJ-POP SUMMITに行った際、ロスから来ていたファンに「最近、良いバンドはあるか?」と聞くと、BAND-MAIDと言っていたのが海外で人気になっているのを知ったきっかけです。BAND-MAIDのファンは、欧米の方が多いですよね。

小鳩:

そうですね。何故か欧米で人気が出ましたぽっ。

道島:

ここはポイントだと思うのですが、海外というと日本人は一緒くたに考えてしまいますが、BAND-MAIDの場合は、アジア地域よりも欧米、特に男子からの支持が強いですよね。また、ファンの方がfacebook上でファンページを作っているのは非常に良い傾向ですよね。

小鳩:

そうですね。欧米の男子のファンからの支持をいただいており、いくつものファンページが立ち上がっています。

道島:

ここで、1つ映像を見ていただきたいと思います。PROMICでは、YouTubeで日本の音楽情報発信チャンネル『PROMIC.tv』をやっていますが、1年ほど前にeggmanで行われたBAND-MAIDさんのライブ映像を流します。
 


再生回数は76,000回以上と『PROMIC.tv』の中でも多く、海外のファンのコメントも非常に多いですよね。この時のコメントでも”World Domination(世界制服)”という言葉が出ていますね。

小鳩:

そうですね。バンド結成当初から”世界征服"を目標にしてきましたぽっ。

道島:

世界進出という意味では、昨年開催された『12th TIMM』でメンバーの皆さんが直接商談会場で海外の音楽関係者にプロモーションをされ、この場での商談をきっかけに、イギリスのレーベル「JPU RECORDS」と契約になりましたよね。アーティスト本人が直接プロモーションをされるのは珍しいですがいかがでしたか

小鳩:

海外の方が非常に興味を持っていただき、とても嬉しかったですぽっ。

道島:

『12th TIMM』で、海外初ライブとなった『Sakura-Con(アメリカ・シアトル)』への出演も決まったのでしょうか。

田村:

TIMMで知り合った方々から、TIMM終了後、約1ヶ月で4〜5件の海外公演のオファーをいただきました。

道島:

4〜5件のオファーは凄いですね!その中から何故、シアトルで開催される『Sakura-Con』を選ばれたのでしょうか。

田村:

4〜5件のオファーは東南アジアが中心でしたが、SNSでの人気が英語圏だったので、インパクトを残すため『Sakura-Con』に決めました。アジアは、マレーシア、シンガポール、台湾からのオファーでしたが、アジアは日本での人気がそのまま影響するので、日本で人気をさらに高めた後にアジア進出をしたいと考えています。

道島:

『Sakura-Con』の盛り上がりを映像でも見ていただきましたが、いかがでしたか。

小鳩:

『Sakura-Con』は、海外初めての公演だったので、不安と緊張ばかりでしたが、多くのご主人様、お嬢様に来ていただき、とても驚きました。また、日本のご主人様、お嬢様よりも海外の方が大きな声援で、お給仕(BAND-MAIDのライブの呼び名)の合間のおまじないタイムでの萌え萌えコール&レスポンスも、海外のご主人様、お嬢様の方が、リアクションが非常に良かったです。今まででは、メキシコのご主人様、お嬢様が最も反応が良かったですぽっ。

彩姫:

『Sakura-Con』は本番直前まで不安が大きかったですが、予想以上に来場者が多く、本番が始まったら安心しかなかったです。

道島:

不安と言えば、海外ではライブの仕切りなどで予想外のことが起きますが、『Sakura-Con』はどうでしたか。

田村:

『Sakura-Con』自体は日本文化イベントで、1曲ごとにマイクの位置がずれるなどライブイベントとしての設備などは課題がありましたね。

道島:

海外のライブ環境は日本よりも良くないですよね。『Sakura-Con』の後、イギリス、ロンドンのMCM London Comic Conに行き、私も同行させていただきましたが、停電だったり、リハーサルでドラムがなかったり、ロンドンでのライブは厳しかったですね(笑)。

田村:

そうですね。リハーサルから担当していた舞台監督が当日いないなど、事前に打ち合わせしてもその通りにいかないですね。

道島:

結果的にはトラブルなく、本当に熱いライブでファンも大盛り上がりでしたね。その時の映像を見ていただきたいと思います。

小鳩:

『Sakura-Con』、『MCM London Comic Con』はイベントへの出演でしたが、ヨーロッパツアーはほぼワンマンのお給仕(ライブ)だったので不安と緊張が大きかったぽっ。結果としてはヨーロッパツアー全体が盛り上がり、自分達が思っていなかった素晴らしい景色を見せていただきましたぽっ!

道島:

ロンドンのライブの後、ヨーロッパツアーも行われましたね。どのくらい公演をされたのですか。

田村:

ロンドンのライブ以降、イタリアなど7カ国8公演を回らしてもらいました。

道島:

凄いですね!どの国が一番印象に残っていますか。

彩姫:

ヨーロッパの前にメキシコに行きましたが、元々メキシコで非常に人気があったので、メキシコは熱かったです!こちらが心配になるくらいファンがずっと興奮していて凄かったです。もちろんロンドンのファンも熱く、「おかえり」と迎えてくれて嬉しかったです。

道島:

ヨーロッパツアーは、やはり現地のレコードレーベル「JPU RECORDS」と契約していたことが上手くいった要因ですか。

田村:

ヨーロッパツアーを行うにあたり、「JPU RECORDS」とつながりが強いコーディネーターが多く、話が通し易かったです。JPUの販売するCDは、Tシャツとセットで販売をしていますが、ライブ当日にはそのTシャツを着ているファンが多かったです。

道島:

そういう意味では、海外はどのパートナー(レーベル、コーディネーター等)と組むかが重要ですね。

田村:

おそらくそう思います。今回のヨーロッパツアーでは、JPU RECORDS(レーベル)、株式会社クール・ジャパン(コーディネーター)、weird world booking(ヨーロッパのコーディネーター)など、横のつながりが強い会社と組むことができたので、とても進めやすかったです。

道島:

日本での展開もいよいよですね!

田村:

そうですね!ミニアルバムは今年5月、日本クラウンさんからメジャーデビューという形でリリースさせていただき、今週16日に1stシングル、来年1月にはフルアルバムが発売されます。明後日、『もしもしにっぽんフェスティバル』でもライブを行います。

小鳩:

明後日のお給仕(ライブ)を是非見ていただけたら嬉しいですぽっ。
また、来年のアルバムも挑戦的な内容になっているので、是非応援してくれたら嬉しいぽっ。

道島:

BAND-MAIDさんはビジュアルとは違い、ライブは本当にテクニカルで熱いので是非ご覧ください。


日本の音楽の海外展開は年々拡大しており、そのビジネスのきっかけを13年以上に渡って作り上げてきたTIMMとしては、今回のシンポジウムは非常に有意義なものでした。

お忙しい中、登壇いただいた『BAND-MAID』の小鳩ミクさん、彩姫さん、マネージャーの株式会社プラチナム・パスポート 田村公平さん、そして、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。


BAND-MAID オフィシャルサイト

BAND-MAID オフィシャルfacebook

BAND-MAID オフィシャルTwitter